1949-05-09 第5回国会 衆議院 法務委員会公聴会 第1号
從つて行政官廳であつて、本來この種の事務を担当すべき責任があり、かつ國会に対しても責任を持つておるところの法務総裁が当然これを所管すべき事務であると私は考えるのであります。この点について少しく敷衍いたしまするならば、まず日本國憲法は三権分立を原則といたしておりまして、司法、立法、行政の各機関はおのおの独自の任務に專念することを必要とすることを建前といたしております。
從つて行政官廳であつて、本來この種の事務を担当すべき責任があり、かつ國会に対しても責任を持つておるところの法務総裁が当然これを所管すべき事務であると私は考えるのであります。この点について少しく敷衍いたしまするならば、まず日本國憲法は三権分立を原則といたしておりまして、司法、立法、行政の各機関はおのおの独自の任務に專念することを必要とすることを建前といたしております。
○堀眞琴君 行政事務の簡素化、行政の能率の向上ということは私たちも賛成なんですが、併し行政事務そのものの性質も私は近く変つて行くと思いますけれども、その上單に部局の三割程度の機械的な縮減では、到底私はこの複雜な行政事務を担当することは困難と思いますが、それはともかくとして、行政機構の刷新の場合に、社会生活が複雜になければ当然複雜な行政事務も生まれて來、從つて行政官廳も複雜化して行く、從つて行政官廳の
新憲法の下においては、その人権尊重の精神と裁判所の特殊な地位に鑑み、自由を拘束するような強制的処分は原則として、裁判所でなくてはこれを行うことができないものと解されますので、從つて行政官廳たる少年審判所が矯正院送致その他の強制的な処分を行うことは、憲法の精神に適合しないものと言わなければなりません。
從つて行政官廳がこの権限をもつておるということは、今のようなことも片山内閣はしないであろうが、東條内閣のようなものだつたらやるかもしれない。そういう弊害をなくするためです。公正なる司法権をもつておる裁判官がやることによつて初めて憲法上のわれわれの身分保障の裏づけになると考える。
從つて行政官廳が相手方になりまして、訴えを終結してしまう、裁判を終結してしまうということになりますと、当事者一方は意見を述べるような機会も知らん間に終結してしまうということもあり得るわけでありまして、やはりこれは両当事者が互に被告になる。